5回目の西梅田劇場②
漫才、次はトータルテンボス。
こちらも万民にわかりやすく、面白かった。
ただ「バームクーヘンて!のどパッサパサになるわ!」の件は、男児に大ウケしてた(^^)
関西の劇場ではどうしても関西の漫才師を観ることがほとんどなのだが、こうして東京の漫才師を観られると、妙にお得感がある。
そのあたり、逆に東京の劇場ではどんな感じなんだろう。
トリは大木こだまひびき。
主に中年から年配の方々にウケていた。
生で観たのは初めてで、生ならではの魅力は確かにあったのだけど、関西にずっと住んでいるお笑い好きの私は、あのネタを観たのは何十回目だろう(^_^;)
そして吉本新喜劇。
酒井藍ちゃん座長の新喜劇は初めて。
藍ちゃん、素晴らしかった!
話を回していく役割は烏川さんで、藍ちゃんは完全にボケ担当だったのだが、立派に主役を張っていた。
ただ…脚本が…。
「ブス」「デブ」のオンパレード。
オチが「人は見かけじゃない」なので、フリですよ、という事なんだろうけど、相変わらず「ブス」「デブ」扱いされるのは女性。
やはりお笑いの世界は男尊女卑が一般よりひどい、といつも思う。
脚本家さん、演出家さん。もうそういうの、やめませんか?
平成も終わりますよ?
5回目の西梅田劇場①
またまた言ってきました、西梅田劇場。
今月終わり頃から来月下旬まで閉館するとの事ですべりこんできました(^^)
漫才、トップは、ゆにばーす
初めて生で見たゆにばーすの漫才!
川瀬さんのつっこみが「クリーンヒット!」という感じで心地良い。
ハラちゃんの米朝さんの再現も良かったな。
ちゃんと米朝さんの顔が思い浮かんで束の間懐かしい気持ちになったよ(^^)
米朝さんもそうだけど、ゆにばーすのボケって、思いもよらない方面から球が飛んで来る感じ。他の漫才師はピッチャーが色んな球種を投げるのに、ゆにばーすはいきなりショートから球が来る、みたいな。その感じが楽しい。
次はアキナ。
お疲れなのだろうか、正直精彩を欠いた感じ。
なんならアキナを一番楽しみにしてたのでちょっと残念だったな。。
あと余計なお世話ですが、衣装を変えた方が良くない?と思ってしまった。
ダラっとさせてるのはわざと、とわかるが、締まりなく見えてしまった。
次はスーパーマラドーナ。
わたし的にはMVP。
うちのお笑いに興味のない長男も、スーマラだけは10年以上前から好きなのだけど、その日のお客さんの中でも、まあ男児にウケることウケること!!
男児心をがっちりつかむ秘訣はなんなんだろうか。。不思議だ(^_^;)
しかし今日は老若男女にきっちりウケていた。
もちろん部分的に、男児にだけウケる、ご老人にだけうける、という箇所はあったけど、全体的に丁寧で客を選ばない、わかりやすい漫才だった。
あと所々出るアドリブも面白かったのだけど、前半に「劇場の中暑いですね!終わったら管理者に言っときます」と武智さんがサラッと言った。
すると忘れた頃、次のトータルテンボスのネタ中に、急に涼しい風が吹き始めた。
「あっ、ほんまに言ってくれはってんや!」と思わずつぶやいてしまった。
こういうちょっとした気遣いって、本当に嬉しい。
この場を借りて…武智さん、ありがとうございました。←読んでないか(^_^;)
また長くなってしまった。
続きは次回に。
故郷への固執
あるニュース番組を見ていた。
土砂崩れで自宅が全壊してしまった81歳の男性が、インタビューに答えて言った。
「またこの土地に家を建てようと思う。」
。。。
絶句した。
えっ? 土砂が片付けられたとはいえ、その土地が危険である事に変わりないよ?
80過ぎて新築て…ローン通らないよ?
まあ、お金はお持ちだとしても、お子さんはもう都会に出てるらしいのに、後々どうするの?
少し時間を経てから、つっこみが次々と頭に浮かぶ。
彼はきっと何十年もその場所に住んできたのだろう。
ひょっとしたら生まれた時からずっと住んでるのかもしれない。
そういう人にとって、見ず知らずの他の土地に住むという事は、土砂崩れの危険地帯に住むよりも恐怖なんだろうか。
東北で津波被害を受け、家を流されてしまった人が、生まれ故郷でもある、全く同じ場所に、また家を建てたというニュースも見たことがある。
その方も、件のご老人も、かなりつらい目に遭われたというのに…どういう事だろう?
このように故郷に固執する人を目の当たりにすると、妄信的に自分の生まれ育った地を愛する人達が少しうらやましくもなる。
故郷にずっといられる人は、故郷でずっと食べていけた恵まれた人でもある。
中学卒業後、泣きながら集団就職の汽車に乗った私の母のように、故郷にずっといたくてもいられない人は大勢いるのだから。
こういう強い愛着を持った人に、何を言っても無理かもしれないが、その土地に大きな危険があると証明された以上、やっぱり命を大切にし、他の土地に移る勇気を持ってほしい。
大きなお世話、を承知で、思う。
それにどんな土地も「住めば都」なんですよ(^^)
歌ネタ王 決勝進出者決定
今年の決勝進出者は
ミキ
どぶろっく
ニッチェ
メンバー
上記の方々に、当日、敗者復活戦勝者が加わるという。
しかし「メンバー」って…誰?(^_^;)
申し訳ないけれど、初めて聞いたので、ピンなのかコンビなのかもわからない。
当日楽しみにさせてもらいます(^^)
それ以外の方々はもちろん知っている。
けれど歌ネタを見た事があるのは、アイロンヘッドと、どぶろっく、ニッチェだけ。
超新塾はいつもハイテンポでリズミカルなネタだけど…「歌」じゃないよねえ。。
ミキやさや香に全く歌ネタのイメージはないのだけど…どんなネタをするんだろうか??
歌ネタ王にケチをつける訳じゃないけど、毎年「これを歌ネタに入れていいんだろうか」と思うネタがあるのは事実。
決勝に進んでる時点でOKなんだろうけど、一昨年優勝のかまいたち、去年優勝の藤崎マーケットに「んっ?」と思うものがあった事は否めない。
もちろん、どんな大会でも、審査に偏りがあろうが、自分的に納得がいかなかろうが、名前と顔をさらして芸に対峙する審査員の方々が、懸命に出した結果は必ず尊重します。
ただ個人的に「歌ネタ王」には、がっつり歌で勝負する人達になってほしいかなと思う。
特に大好きなアイロンヘッドには期待してしまう(^^)
とにもかくにも、たくさんネタを見せてもらえるこの大会が、今年も開催されることに感謝です。
戦わない女性の弊害
私が昔勤めていた会社は、女性社員にお茶汲みの義務はなく、例外は来客時だけだった。
しかし親会社から天下ってきた人など、中には、平気で女性社員にお茶汲みさせてるおじさんが何人かいた。
私の女性社員仲間たちはみんな「自分で淹れてください」と指摘することなく淹れてあげて、昼休みに陰口をたたいてた。
そう、おじさん達のそういう態度を許しているのは、戦う人が少ないからだ。
「揉めることが悪」みたいに思ってる人があまりに多い。
揉めないでやり過ごす方がラクだからだろうな。
まあ、お茶汲みぐらいなら…と思ってるのはよくわかる。
しかし、そうすると、ずーーっと解決しないし、色んな事がどんどん乗っかってくる。
彼女たちを見ていると、抱え込んでにっちもさっちもいかなくなると…やめる。
ギリまで抱え込んで…逃げる。
戦って改善する、というのはしんどいけど、自分にも周りにもメリットは大きいと思うのに。
戦ってから逃げても遅くないのに。。
日本は世界の男女平等ランキング114位だそうである。
男尊女性だけでなく、あらゆる差別は、差別してる側が自主的に改善する事などまずない。
男性という既得権益保持者に立ち向かうのは容易ではなく、男性に気に入られた方が早いのはわかる。
でも女性が住みづらい社会は続いてしまう。
ちょっとずつでいいから、女性にも戦ってほしい。
私も、今まで戦ってきてずっと負けてきたけど、くじけずにまた立ち上がりたい。
2歳の男児
山口県周防大島で行方不明になっていた2歳の男児が見つかった。
報道によると軽いすり傷ぐらいで大きなケガや衰弱はないとの事。
本当に良かった。
行方不明になった経緯を聞くと、2歳男児が祖父、兄と海に行く途中にぐずり、祖父は一本道だからと家族が滞在していた親戚宅まで約100m、2歳児を一人で帰らせたとの事。
そしてその途上行方不明になったのだが、2歳男児を育てたことのある人はみんな思っただろう。
2歳児を100mの距離を一人で帰すなんてありえない!と。
「魔の2歳児」がどんなに大変か。
ほんの一瞬手を離しただけで10m先に駆け出してる、なんて日常茶飯事。
しかもどこに行くか、何をするか、全く予想がつかない。
そして一般的に、女児よりずっと活発で、聞き分けが悪く、少しの時間もじっとできない。
それが2歳男児。
このお爺ちゃんはきっと、そういう事はわからなかったんだろう。
仕方ない。
けど、なんとか啓蒙できないものかとは思ってしまう。
夏休み、祖父母らしき人達と一緒に出かける子どもをよく見かけるが、子どもが突然駆け出しても、祖父母らしき初老の方々はまず追いかけない。
いや、体力的に追いかけられないのか?
何度か「危ない!」と思う場面に遭遇し、私が見かねて抱き上げた事もあったが、その反応は「頼んでもないのに余計なことして」感が、ありありと感じられるものだった。
この態度が祖父母世代全員だとは思わないが、なかなかに頑固で、子ども世代の忠告に対し聞く耳を持たない人は多い。
若い両親が我が子を見ていても、もちろん完璧にはいかず全く危険がないわけではないが、やはり祖父母世代の人達の、幼児の危険に対する認識はどうしても薄い。
とりあえずは、うるさがられても両親が祖父母に、熱心に話していくしかないのかな。。
そして私のような市井の人間も、小さい子に無関心にならず、微力ながら見守っていくのが大切だと思う。
不動産屋の大叔父
京都で不動産屋を営む大叔父がいる。
その大叔父には小さい頃から年一回ぐらい会う機会があったが、何の仕事をしているのかずっと知らなかった。
高校生ぐらいになって「あのおっちゃんは不動産屋」と聞いた時には驚いた。
よくある不動産屋の風景…「○○不動産」という看板が掲げられ、売買、あるいは賃貸の物件の間取り図が壁一面に貼られている…という一般的な不動産屋の外観を全くしていない。
ただ名字の表札がかかってるだけの、京都では一般的な町家だ。
大叔父はそこで、中古物件売買専門の不動産屋をしているのだが、看板を掲げずに商売しているのは、一見さんお断りだからだ。
そんな事で商売が成り立つのかと最初驚いたが、大叔父は昔から祇園祭に命をかけていて、祇園祭の一ヶ月ぐらいは全く仕事をしないのを子どもながらに知っていたので、まあ、あのおっちゃんならなんとかできるんだろう、と、妙に納得してしまった。
実際、京都の地の人達の横のつながりは半端なく強いらしく、地縁のある人達の紹介の物件売買だけで充分食べていけるらしい。
大叔父は母方の親戚なのだが、母のご先祖は少なくとも江戸時代には洛中に住んでいたらしく、つながりはずっと引き継がれているとの事。
羨ましいなあ。
まあ、ウザい事もいっぱいありそうだけど^^;
ところで、私が結婚するにあたり、母を通して大叔父に物件のアドバイスをもらったのだが、「素人に物件を見極めるのは絶対無理。僕は中古物件を扱ってるが、中古は絶対にやめろ。買うなら大規模ニュータウンの中の新築物件にしろ」との事だった。
たまたま巡り合わせがあり、大規模ニュータウンの中に建つマンションを買ったのだが、大叔父が言った事の意味を深く理解していた訳ではない。
だが、その意味が年々理解できるようになってきた。
先日、大きな水害があったので、近所のハザードマップを見直す事にした。
その時に自分の街だけでなく近辺の街もチェックしたのだが、大規模ニュータウンのある場所に浸水や土砂崩れの被害予想地域は一切なかった。
それに気付いた時、背筋がぞわーっとした。
大規模ニュータウンの物件は、中、小規模のニュータウンや旧市街の物件より、一般的に値段が高い。
しかし高い理由がちゃんとあったのだ。
私にとっては、たまに遊びに行くと「いずもや」の鰻を食べさせてくれる気前のいい「おっちゃん」は、歴とした不動産のプロである、という、当然といえば当然の事に気付いた瞬間であった。
プロの不動産屋として自分の目利きを頼りに腕一本で稼ぎ、他方、祇園祭という「趣味」のために平気で一ヶ月休める大叔父の生き方が、とても格好良く、とても羨ましく思えるのだった。