子どもの安全に対する保護者の意識
うちの子どもの通う小学校のPTAに「地域委員」という役職がある。
子ども達の登下校を見守る、昔でいう「緑のおばさん」だ。
地域委員だけではあまりに負担が大きいので、地域のご老人のボランティアの方々と、全保護者が最低年2回、見守りに加わる。
この見守りは、一義的には小学生を安全に登下校させることが目的だが、多数の見守りの目を光らせる事により、地域全体の治安を良くする事も大きな目的である。
この取り組みによって地域の治安が保たれてることは、個人的には実感としてわかるので、素晴らしい取り組みだと思っている。
が、一般の保護者はたった年2回下校を見守ればいいだけなのだが、この取り組みに対する苦情が結構多いと聞く。
主には仕事を持っている彼らの言い分は「自分の子は学童に迎えに行っているのに、どうして他の子を見守らないといけない」と、いうことらしい。
ちなみに、たった年2回でもどうしても下校見守りができない保護者は、土日などの休みの日に子ども達が遊んでいる校区内の公園で、30分程度見守りをする事で代替できる。
が、それすらしようとしない保護者も多いと聞く。
地域に子どもや孫がいるわけじゃなくても、毎日毎日、雨の日も暑い日も見守りを続けてくださっているご老人ボランティアの方々に、彼らはどう思ってるんだろうか。
なんとも思っていないから「自分の子さえ安全なら良し」の言動になるんだろうな。
そういう保護者が増えれば増えるほど、地域の治安は少しずつ後退していくのではないか。
そう危惧はするものの、そういう保護者を啓蒙するのはほぼ無理だと、今までの経験でわかる。
ただ黙々と自分の義務を果たして、見守っていくしかない。