逮捕されても心は晴れない。
新潟の事件。
当たり前だけど、犯人が逮捕されても何一つ救われない。
ただ、同じ犯人からの被害が防げる、というだけ。
結局、事件発生当初からの情報「黒い服、黒サングラスの男」「不審な白い車」は犯人のものではなかった。
という事は、黒い服の男や白い車の持ち主は近辺にいて、また出現するかもしれない。
その点がもたらす大きな不安と、防げなかった事件の記憶は、おそらく地元にずっと暗い影を落とし続ける。
前に、奈良で子どもが被害者になった事件があった。
同じ校区に友人が住んでいて、子どもを学校に通わせている。
もう二度と事件を起こさせないという願いと、現実の忙しい生活の狭間で、保護者の葛藤は続いていて、話し合いはいつも紛糾するという。
そして当地も無関係では全くない。
不審者情報は絶えず、親の不安は募る。
しかし、どこの地域でもそうだと思うが、保護者は一枚岩ではない。
見守り活動に対し「そこまでやる必要あるか?」と言ってくる保護者は必ず存在し、夜真っ暗になってても塾帰りの小学校低学年の子を迎えにも行かず、一人で帰って来させたりする。
どんな対策にも限界はある。
でも、しないよりした方がいい。
危機感のない人を注意して見守り活動をやらせようとしても時間の無駄になることが多い。
だから、やろうと思う人ができることをやっていくしかない。
もう二度と、こんな事件のニュースは見たくはない。