日大アメフト部員の会見
人が間違ったことをしてしまった時、どう身を処すべきか。
若干20歳にして日大の宮川選手は見せてくれた。
嘘に嘘を塗り固めて平然としている政治家や官僚を毎日のようにニュースで見ている日々に、ようやく風が吹き抜けた気分。
時系列で、監督、コーチからの詳細な指示を明らかにした宮川選手の発言は信頼に値すると思う。
これまでの情報番組等での報道で、内田監督に誰も逆らえない状況が日大の中で常態化していたことがわかっていたが、今日の記者会見で具体的なやり取りを知り戦慄が走った。
まるで戦時中の軍隊のようだ。
中間管理職はトップの理不尽を諌めるどころか、トップの意向を背に下に理不尽を押し付ける。
その結果が公になり、世間から糾弾されると、バッサリ下を切り捨てるような言動に走る。
大抵の人はその権力に恐れおののいて諦めるのに、宮川選手は立ち上がった。
こういう若者がいるなんて、閉塞感溢れる日本に一抹の希望を感じる。
きちんと償いが済んだら、宮川選手の将来が閉ざされることのないよう願いたい。
彼はきっと、少子化の日本で、本当に貴重な人材になれると思うから。