若い美容師の卵たち
美容院に行くと、最近は同じ人ばかり指名してしまう。
「良きに計らえ」的な注文ができるからラク。
↑もちろん本当に言うわけではない^^;
しかしその人は注文を聞いてカットと仕上げをするだけで、他は若い美容師の卵たちに指示を与えて作業させる。
そこはチェーン展開している大きな美容院の支店で、今年も初夏あたりから新人さん達が店に出入りし始めた。
自分の息子とそう変わらない年の彼らは、シャンプーも、髪を乾かして軽くセットするのも、仕方ないけど下手である。
そして、お店からの指示なのか、ほとんど間を空けずに一生懸命話しかけてくれるのだが、年が親子ほど違うので、まあ話は合わない^^;
が、私は彼らの意欲を買って、なんとか会話が続くように、わからないならわからないなりで懸命に答えるようにしている。
だから施術が終わって美容院を出ると、気疲れしてぐったりしている自分がいるのだが、これは中年のおばちゃんとしての私の義務だと思っている。
ひょっとしたら、彼らを通して、近い将来の息子たちを見ているのかもしれない。
鈍臭くて人見知りで口の利き方もなってなくて……そんな息子たちもいつかは社会に出る。
その時に彼らのように、つたないながらも懸命に働いてくれるだろうか。
そんな不安を常に持っている母親の一人としては、やはり、彼らを応援せずにはいられないのだった。