博多華丸大吉
漫才が好きな私は当然、博多華丸大吉の漫才はチェックしていて、華丸さん扮する中年のおじさんが「YouTuberになりたい」などと最新のものをいっちょかみするも、結局「博多のおじさん」丸出しで終わるその漫才は、関西人で、関西の主に若手の漫才を見まくってる私には逆に目新しい物だった。
生で見たのは2回。
2回とも安定感は半端なく、安心して笑い転げられた。
華大さんぐらいの知名度を持つ、華大さんぐらいのキャリアの漫才師は、実はほとんどいない。
華大さんより上の世代で、漫才ブーム時の漫才師より下の世代は、ダウンタウンのように漫才で頭角を現した人達も、後々は漫才を辞めてしまった人が多く、続けている人も知名度では華大さんに及ばない。
その後、漫才が盛り上がったのはM-1以降で、華大さんは漫才の空白世代の唯一の漫才師のスターだ。
福岡よしもとの一期生で、東京や大阪の芸人さんとは違う困難を乗り越えて来た彼らは、気がつけば唯一無二の存在になっていた。
今テレビタレントとして多忙を極める彼らだが、漫才はずっと続けてくれるのではないかと思っていて、いつか大阪のなんばグランド花月でトリを取ってくれるのではないかと、私は勝手に期待している。
それが何年後、何十年後になったとしでも、私は絶対に観に行きたいと思っている。