あらほうしブログ

好きなお笑いの事と日々の雑感を綴りたいと思ってます。

キングオブコント2018②

 

マヂカルラブリー

 

コンビニの傘をめぐる二人の男性のやり取りがループしていき……。

 

シュールで独特の世界観。

 

が、私には面白いとは思えなかった。

 

やさしいズのコントの二人と違って、こちらの二人はずっと平行線のままなんだろうな。。

 

もちろんこういうコントがあってもいいのだけど、私には咀嚼しきれなかったかな。

 

マヂカルラブリーに限らず思うけど、シュールなコントって落とし所が難しいように思う。

 

そしてコントには直接関係ない話だけど「マヂカルラブリー」というコンビ名に「ヂ」を使う感性が、個人的にちょっと受け付けない。

 

こういう感性の違いって、意外と大きい気がする。

 

ハナコ

 

演者の一人が犬に扮し、リアルな犬の気持ちを表現していく。。

 

面白かったですが、犬を飼ってた身としては、まさに「犬あるある」という感じ。

 

最後に、犬が騙されて取り残されてしまうのだが、飼ってた犬を思い出してちょっと切なくなってしまった。

 

若い女性がほとんどだった客席にかなりウケていた印象で、審査員の評価も高かった。

 

しかしこの時点では、個人的にはやさしいズが一番面白かった。

 

さらば青春の光

 

予備校で「受験生を鼓舞する」だけが仕事の、あるおじさんの話。

 

おじさんは、先生も生徒も自分をバカにしてる事を知ってしまった後も、顔を引きつらせながら懸命に生徒を鼓舞して物語は終わる。

 

この作品に限らず、さらば青春の光のコントは一編の映画を観た後のように圧倒される。

 

たった5分のコントの中で、森田さん演じるうだつの上がらない主人公の来し方、そして行く末が目に浮かぶような余韻が残った。

 

そして私達も無意識に軽んじてしまってるような路傍の人が、キラキラした生命力を放つ「大切な一つの生」だという当たり前の事に気付かせてくれるのだった。

 

この時点で私の中では文句なしのトップだったが、審査員の点数はハナコより一点下だった。

 

この一点に泣き、さらば青春の光は最終決戦進出ならず、去る事になった。

 

今大会を最後の出場だと公言していた彼らは「今までありがとうございました」と言ってこの大会を去った。

 

さらばのコントが大好きで去ってほしくないはずの私なのに、なぜかこの言葉を素直に受け入れられた。

 

あれだけのコント、そう簡単に量産できるわけはない。

 

だけど何回も決勝進出した彼らがKOCで披露してくれた数々のコントは、どれも本当に素晴らしかった。

 

こちらこそ「今までありがとうございました」と、心から言いたいです。